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黒帯になる事の意味

2018 - 03/20 [Tue] - 03:33

 昨日、先日昇段審査を受けた男性がやって来て、組手についての指導をしました。
審査では残念ながら落ちて仕舞いましたが、彼なりに頑張った事は確かです。
幾つか気になった点、また組手に対する心構え等、指導しました。

 姿勢の問題、立ち方、足の運び、構え方、相手との間合い、そして何より組手に対する考え方と心の在り様。
勝つ為のテクニックは数多くありますが、まず基本をしっかりやって修正し身につけないと始まらないので、基本を指導しました。

 試合の組手と、昇段審査の組手は根本的に違います。
相手を倒す気迫、武道としての空手を求められます。
何か大切なものを守る為に闘う空手である以上、相手を倒す事が出来ないと守る事が出来ません。
その上で加減するとかと云う話になります。
また、組手の相手をする人も一生懸命に練習して来て、全力で向って来ます。
ですから、こちらも全力で立ち向かって行かなければ、礼儀に反します。

 自分の肉体に対する知識と理解、相手との心理的物理的な駆け引き、技に対する理解と研究、そう云うものが必要です。
習った事をやっているだけでは足りません。
自分で考え、見つけ出して行き、自分の組手、自分の空手を作って行かなければいけません。
習ってないから出来ないは、黒帯を締める資格はありません。

 横で見ていた母が一言、ちゃんと教えない師匠が悪い(笑)
そう云われたら身も蓋もありません(笑)
独り立ち出来る様に育てて行くのが師匠ですから、ただ自分の云う通りにやらせているだけでは弟子は育ちません。
自分で考えさせ、自分で道を切り開いて行ける様に指導して行かなければなりません。

 黒帯になるのは大変です。
が、なってからがもっと大変です。
人の前に立って指導すると云う立場のプレッシャーは凄く大きなものです。
高圧的に云う事を聞かせても、人はついて来ません。
何よりその道に自分自身が夢を持って、夢をかけていて、大好きである事。
それが自然と伝わって、人の心を引きつけ人望に繋がります。

 教えるべき事は一応教えたので、後は彼次第です。
きっと頑張ってくれると思います。


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島津 成晃

Author:島津 成晃
Adept・Mentor 島津相談室主宰
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